Workplaces

筑波大学附属中央図書館様

~新規設置 及び アップサイクル2025~

収納量アップの移動書架増設に加え、メンテナンス性向上のアップサイクルも

POINT
移動棚(集密書架)の一部新設と改修により、限られた予算の中でも
「収納量アップ」 「メンテナンス性向上」「LED化」 を実現



 筑波大学附属図書館は、学習、教育、研究活動の支援に不可欠な学術情報基盤としての機能を担うことを使命とし、1973年に設置され、1979年に中央図書館が開館、1995年に新館が竣工しました。近年蔵書の増加によって収納スペースの不足が生じており、新館の固定書架スペースを改修し、新たに移動書架を設置することで収納量のアップを図りました。
 一方本館では、開館当時から設置されている移動書架のメンテナンス頻度が高まり、今後の蛍光灯供給終了に伴う照明のLED化も課題でした。少しでもメンテナンスと収納量を向上し、照明のLED化を進めるため、本館の一部の移動書架をアップサイクルし、残る旧書架の一部をLED化。優先順位に合わせて予算の範囲で改修できる、アップサイクル方式の利点が生かされました。

新館

一部の固定書架を 移動書架に変更し 収納量をアップ

固定書架設置スペースに、新規で移動書架を設置し、面積あたりの収納量が約2倍に。パネル床上げにより既存の床にもレールを設置できました

3F

4F


3,4Fともに、1995年の竣工時より、固定書架を設置していたスペースに
ハンドル式移動書架を設置しました。


固定書架から移動書架への変更

パネル床上げレールの設置
パネルで床上げすることで、通常は建築時に施工する床レールを既存床にも設置可能に

通路進入防止チェーン
床の段差での転倒を防ぐため、奥側に注意喚起のテープを設置。挟まれ事故を防ぐチェーンも。
そのほかの特徴


開架書庫での学生利用を考慮し、使用説明や注意書きを2カ国語で表記。また、サイズのまちまちな書籍でも安定して収納できるデバイダーを設置しています

本館

一部の移動書架をアップサイクルし、その他の照明を一部LED化
過去に改修した電動移動書架の一部をハンドル式に、2回目のアップサイクル。
今回アップサイクルしない移動書架の一部を蛍光灯からLEDに変更しました
Before




▶︎
After

過去のアップサイクル(改修)


●1979年 本館竣工(電動式移動書架設置)
   ↓
●2010年 改修(電動式移動書架の後継機種)
   ↓
●2025年 一部改修(ハンドル式移動書架)

  ※書架の本体やレールは、竣工当初の部材をそのまま使用しています。今回のように予算に応じて
   単位ごとの改修も可能です。



   固定書架から移動書架への変更

棚体・レールの継続利用
床レール・棚体は設置当時のものを45年以上そのまま使用できる
通路進入防止チェーン
両面操作→片面操作に変更になった為、進入防止にチェーンを設置
照明のLED化
蛍光灯のままとなっている移動書架の照明
の一部をLEDに変更

資料保管の継続性をサポートするアップサイクル

既存棚の部材を活かして必要な部分のみを改修することで、安全性・操作性が向上し 継続してご利用いただけます

アップサイクルのメリット


短納期

書籍搬出が少なく、利用停止期間も短くできる


低コスト

棚体とレールを継続使用するためコスト減


環境負荷低減

省エネ化に加え、廃棄物の削減でco2を抑制

メンテナンス性と収納量を向上させる、移動書架の新規導入とアップサイクルが実現

概 要


所在地:茨城県つくば市天王台1-1-1

納入年:1979年

アップサイクル実施年:2010年(本館)、2025年(本館・新館)

設置面積:新館-3F・約105㎡ 4F・約105㎡ / 本館-約46㎡ LED化のみ実施-約58㎡

納入品目:ハンドル式移動書架 コンパックルneo

収納物:書籍

収納量:新館-3F・約55,500冊  4F・約54,600冊 / 本館-約26,600冊(2単位分)

*設置面積及び収納量は、今回のアップサイクル部分のみの数値です。


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