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国立国会図書館 東京本館 様
(アップサイクル 2024)

製造を終了した他社製品からのアップサイクル
環境負荷を抑えながら
集密書架の操作性・安全性を向上

今回の移動棚(集密書架)アップサイクルのポイント

その1 製造・保守が終了した他社製品を文祥堂製にアップサイクル
その2 棚体やレールを継続使用することで低コスト・短納期に
その3 操作性と安全性が向上し、さらに長期の使用が可能に
 国立国会図書館様では、豊富な情報資源を活用した調査や情報提供により、国会活動をサポートするほか、国内外の資料や情報を広く収集・整理・保存し、すべての利用者が必要な情報へ的確かつ効率的にアクセスできるようサービスを提供しています。
 本館、新館の2つの書庫で約1,200万冊を収蔵可能な東京本館では、毎週約1万点の資料が受け入れられています。
 新館書庫では、1986年の竣工時よりスペースを効率的に使える集密書架を利用していますが、老朽化が進んでいることから書架の改修を順次実施しています。今回は、他メーカーで取扱終了となった製品の改修を、文祥堂が担当することになりました。

 国会図書館様では集密書架の棚体規格を統一していることから、レール、棚本体の部材は損傷の有無を確認の上、ほとんどを継続使用とし、駆動部や制御基板をはじめとする各種機構を最新の仕様に交換する
アップサイクル方式を採用。
 新規製品の設置に比べ、工事期間やコストを大幅に抑え、廃棄物の量も抑制しながら高い操作性と安全性を実現しています。
 書架の改修にもスピードと効率をもたらし、適切な書庫環境を維持できるアップサイクルにより、文祥堂は日々の資料収集、整理、保存作業をこれからも末長く支え続けます。


制御基板・正面側板の交換

老朽化により動作不具合が出ていた集密書架。
他社製の製品でも、必要な部材のみを交換する「アップサイクル」で生まれ変わらせることができます。



Before
1992年より使用されてきた書架(他社製品)




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After


アップサイクルにより、不具合を解消し、快適な操作を実現しました。







Before
レールや棚体、棚板等、継続使用する部材は損傷がないか確認し、正面側板を交換、電子部品等を入れ替えます。


▶︎

After

▲左:タッチパネル式液晶モニターのインフォメーションボードが操作を助けます。
▲中央:ワンボタン式の円形通路スイッチで快適操作
▶︎右:通路入口のLED表示器で棚のロック状態が確認可能

通路進入検知器の新設

従来の安全装置に加え、より安全にご使用いただくための装置を追加いたしました。




Before



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After






Before



▶︎

After

使用者が通路に入るとセンサーが検知、棚が自動的にロックされ、通路内の安全を守ります

台枠安全バーの交換


Before


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After

より視認性を高めた安全バーに交換

モーターの交換


Before



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After

新モーターでは静粛性とスムーズな動きを実現し、無給油式でメンテナンスフリー。





資料保管の継続性をサポートするアップサイクル


アップサイクルのメリット

既存の棚部材を活かし、
必要な箇所のみを交換することで、
安全性・操作性を向上させるだけでなく、以下のメリットがあります。


短納期

一部部材の交換にとどまるため納期短縮


低コスト

基本の棚体を継続使用するためコスト減


環境負荷低減

最新機構にすることによる省エネ化に加え、
廃棄物を削減することでco2排出量を削減

アップサイクルによって最新機構を備え、これからも安心してお使いいただけるようになった集密書架

概 要


所在地:東京都千代田区永田町 1-10-1

納入年:1992年(コクヨ製品)

リニューアル年:2024年

設置面積:約305.148㎡(地下7階書庫・4単位合計)

納入品目:電動集密書架エレコンパック

収納物:雑誌

収納量:3,750段相当(棚幅1,260mm)

*設置面積及び収納量は、今回のアップサイクル部分のみの数値です。


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