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ICTソリューションとは? 意味や拠点別の目的を解説

テレワーク・サテライトオフィスの普及によって、オフィスの使い方や事業環境が変化している企業さまもいらっしゃるのではないでしょうか。企業が生産性やパフォーマンスを向上していくためには、ワークスタイルに応じたオフィス環境の整備が必要です。

そういったオフィス環境を整備するうえで注目されていることの一つに、ICTソリューションがあります。ICTは業務の効率化だけでなく、創造性や社内コラボレーション※1の促進といった新たな価値を生み出すオフィスを実現できます。

この記事では、現代のオフィス環境に役立つ“ICTソリューション”の意味をはじめ、ICTにできること、オフィスの拠点別の目的などを解説します。

※1・・・社内コラボレーションとは、部署やチームを超えたメンバー同士が共同で作業を行うこと。


目次[非表示]

  1. 1.ICTソリューションとは
  2. 2.IT・IoTとの違い
    1. 2.1.IT
    2. 2.2.IoT
  3. 3.オフィスのICT化で実現できること
    1. 3.1.テレワークの導入促進
    2. 3.2.効率的な情報の共有
    3. 3.3.コミュニケーションの円滑化
  4. 4.現代の働き方に合わせたオフィスのICTソリューション
    1. 4.1.フリーアドレス
    2. 4.2.オープンスペース
    3. 4.3.集中ブース
    4. 4.4.会議室
    5. 4.5.サテライトオフィス
  5. 5.まとめ


ICTソリューションとは

ICT(Information and Communication Technology)ソリューションとは、情報通信技術を用いて企業や組織の課題を解決することです。

オフィス環境では、パソコン・スマートフォンなどのIT機器をはじめ、情報をデータ化してやり取りできるクラウドサービスやアプリなどがICTに含まれます。企業の生産性向上や業務改善など、さまざまな課題解決にICTが役立つと期待されています。



IT・IoTとの違い

ICTと混同されやすい言葉に、ITとIoTがあります。


▼ICT・IT・IoTの意味

  • ICT:コミュニケーションを円滑にするために活用する通信技術のこと
  • IT:ハードウェアやソフトウェアなどの情報を処理する技術のこと
  • IoT:さまざまなモノとインターネットがつながる仕組みや技術のこと


IT

IT(Information Technology)には、通信技術という意味があり、デジタル情報を処理するパソコンやネットワーク技術そのものを指します。IT技術を用いることでインターネットとデジタル機器を通じた情報伝達が可能になります。

一方、ICTはIT技術を活用して情報を伝達・共有することに焦点を当てています。ITが技術そのものを指すのに対して、ICTは“IT技術をどう活用するか”が強調されているのが大きな違いです。


IoT

IoT(Internet of Things)には、“モノのインターネット”という意味があります。デジタル機器だけではなく、家電や製造機器など、あらゆるモノがインターネットにつながる仕組みや技術のことです。


▼IoTの活用例

  • スマートフォンから家電を操作する
  • センサーに反応して設備機器が動く


IoTでは、家電や設備などのモノがインターネットにつながることに焦点を絞っています。これに対してICTは、“IT技術を使ってさまざまな人やモノをつなげる”といった広い意味合いがあります。ICTの大きなくくりのなかにIoTが含まれているイメージです。



オフィスのICT化で実現できること

オフィスにICTを取り入れることで次のような働き方を実現できます。


テレワークの導入促進

チャットツール・Web会議システムといったツールの活用により、場所や時間にとらわれない働き方を実現できます。

オンラインで会議や商談などを実施できるため、働き方改革の推進やテレワークの導入を後押しします。


効率的な情報の共有

クラウドシステムの活用により、固定のデバイスに依存することなく作業できます。

リアルタイムな情報の共有をはじめ、複数人での同時閲覧・同時作業も可能になるため、取引先とのやり取りや社内の情報共有を効率化できます。


コミュニケーションの円滑化

チャットツールやWeb会議ツールなどのICTツールの活用により、人と人とのコミュニケーションが円滑化します。

社内外の人とのコミュニケーションが円滑に取れる環境をつくることで、業務効率の改善にもつながります。



現代の働き方に合わせたオフィスのICTソリューション

働き方が多様化するいま、拠点となるオフィスとオンライン環境での働き方の融合が欠かせません。

ICTツールの導入に加えて、働き方や仕事内容に応じた快適なオフィス環境づくりも重要です。特に、ポイントとなるのが個人が働く場所を自己決定できる“ABW”の考え方です。

ただ仕事を行う場所ではなく、モチベーションの向上やコミュニケーションの活性化など、ワーカーが新たなワークスタイルに価値を感じられるオフィス設計が求められます。ここでは、現代に求められるオフィスのICTソリューションの例を紹介します。


フリーアドレス

フリーアドレス


各自のノートパソコンを持ち歩いて作業できるよう、無線LAN環境を整備します。スマートフォンの内線化や座席予約システムなどを活用することで、フリーアドレスの環境でも効率的に業務を進められます。

フリーアドレスでは、一人用ソファやパネル付きの座席など、形状の異なるさまざまなデスクを用意するのもポイントです。


オープンスペース

オープンスペース


ワーカーが気軽に集まって意見交換や意思決定ができるようなオープンスペースを用意します。執務室やリフレッシュスペースと空間をつなげれば、社内コミュニケーションの活性化も期待できます。

また、複数人が同時閲覧または同時操作できるタッチディスプレイや社員の位置情報を把握できるシステムの活用も有効です。


集中ブース

集中ブース


職種や業務内容によっては、オフィス内で周囲の音や視線が気になる場合もあります。黙々と業務に取り組みたい人向けて、集中ブースを用意するのも有効です。

ログ管理や勤怠管理システムなどを活用すれば、集中ブースにいる社員の勤務状況を把握することも可能です。


会議室

会議室


遠隔地から会議に参加できるWeb会議システムを導入することで、テレワークを行うワーカーやサテライトオフィスにいるワーカーとの会議、取引先との商談に活用できます。

会議室予約システムを活用すれば、会議時間がほかの部署やチームと被る心配もありません。


サテライトオフィス

サテライトオフィス


拠点となるオフィスと同じように働ける環境を整備します。

サテライトオフィスに必要な環境整備として、無線LAN環境やクラウドシステム、コミュニケーションツールなどのICT活用が挙げられます。社外からのアクセスに備えてネットワークのセキュリティを管理するための環境整備も欠かせません。



まとめ

テレワーク・サテライトオフィスの普及が進む現代では、オフィスに求められる要素が変化しつつあります。

外出先や自宅からでも滞りなく業務を行える体制を整えるとともに、社内コミュニケーションや社内コラボレーションを活性化し、創出の場としてオフィスを活用することが期待されます。

「テレワークやサテライトオフィスの導入を促進したい」「ワーカーが価値を見いだせるオフィス環境を目指したい」とお望みの企業さまは、ICTとオフィス環境の両面から改善を図ってみてはいかがでしょうか。


文祥堂では、お客さまの働き方に応じたICT環境をご提案いたします。オフィス環境の改善により、ワーカーの生産性や業務効率の改善、オフィスの価値の向上を目指します。オフィス環境事業に関する詳しい情報については、ぜひこちらもご覧ください。

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